
イメージ図
本回路は説明用です。
起動
- 電源投入
- 非常停止スイッチ解除状態
- リセットSWオン
- オフチェック開始、MS1・MS2のb接点が導通していること(MS1,2が溶着していないこと)を検査
- 出力接点オン、MS1、MS2オン、動力が供給
非常停止
- (6)非常停止スイッチを押す。(非常停止状態)
- (7)出力接点オフ、MS1、MS2オフの非常停止となり動力が遮断される。
障害の検出
非常停止スイッチ
認定された強制開離型の非常停止スイッチを使用する場合、接点が開かないという障害は考えません。もし非常停止系統の1系統がショートなどの障害で非常停止状態にしてもオープンにならない場合、もう1系統の非常停止系統で非常停止が有効になります。この場合、ユニットの電源を落とさない限りは、次からの起動ができなくなり障害の蓄積を防止します。
ユニット電源を接地(-接地です。)しておけば、非常停止系統が地絡した場合、出力は即断します。(DPD-001-3の場合、DPD-001の場合は、非常停止の系統によります。)
DPD-001の場合、もし非常停止系統の1系統と2系統がショートした場合、電源ショート状態となり、出力が即断します。
オフチェック(接点溶着)
内部リレーは、認定された強制ガイド式の安全リレーを使用しています。認定された強制ガイド式の安全リレーでは、a接点が溶着している場合、必ずb接点は開くと考えます。ユニットは、起動時のオフチェックで外部及び内部のリレー(拡張ユニットの内部リレーも含め)がすべてオフしていることを検査します。ユニットの起動前に、リレーが接点溶着などをしている場合、オフチェックが完了しないので、ユニットは起動しません。
ユニットが既に起動しているときに、ユニット内部、外部の2系統あるうちの1系統の出力リレーなどの接点が溶着した場合、非常停止状態になると、もう1系統の出力リレーで出力を遮断します。
2系統ある出力リレーなどが同時に溶着することがないように,必要に応じてFUSEなどで出力接点を保護してください。
安全リレーユニットの電源断
ユニットへの電源供給が断した場合、出力リレーが即断し、非常停止状態になります。その後、電源が回復しても、リセットSWが押されるまで、ユニットは起動しません。
リセットSW
リセットSWがONで起動するような回路構成とした場合、リセットSWがON障害になった時に、オートリセット回路となり、電源投入と同時に出力がオンする可能性があります。これを防止するため、リセットSWがONしてOFFした時はじめて動作するようにすることも可能です。このような回路構成とした場合は、リセットSWがONしたままになる障害が発生した場合、ユニットは起動しません。
改造防止
ユニットが改造され安全機能が無効にならないように、ユニットには、封印シールを貼り付けています。封印シールは、開封された場合、開封したことが分かる特殊なシールを使用しています。